江差町のおすすめ観光スポット

江差町のおすすめ観光スポット

江差町は北海道南部の日本海に面した歴史と文化の町です。かつてニシン漁や北前船の交易で大いに栄え、当時の繁栄を今に伝える建築や民謡、伝統行事などが数多く残っています。ここでは、そんな江差町を訪れた際にぜひ足を運んでいただきたいおすすめ観光スポットをご紹介します。


えさし海の駅 開陽丸

開陽丸

所在地(Google Map)
北海道檜山郡江差町姥神町1−10

Webサイト
http://www.kaiyou-maru.com/

概要

「えさし海の駅 開陽丸」は、幕末にオランダから導入された軍艦「開陽丸」を実物大で復元し、展示・公開している施設です。旧幕府軍の旗艦として蝦夷地(北海道)の箱館戦争に参加したものの、江差沖で暴風雨により座礁・沈没した開陽丸は、昭和50年以降の水中調査で多数の遺物が引き揚げられました。その歴史的価値を伝えるため、原寸大の船体を再現し、当時の貴重な資料や出土品が展示されています。

おすすめポイント

  • 幕末の歴史ロマンを体感
    館内には幕末の混乱と海軍発展の過程を学べる展示が充実しており、見るだけで当時の歴史ロマンを体感できます。
  • 貴重な遺物・資料の数々
    大砲や砲弾などの遺物が多く展示されており、往時の艦内の様子がイメージしやすい構成になっています。
  • アクセスのしやすさ
    函館駅周辺から車で約1時間半ほど。海沿いの道を走るため、ドライブがてら立ち寄りやすいのも魅力です。

江差追分会館・江差山車会館

江差追分会館・江差山車会館

所在地(Google Map)
北海道檜山郡江差町中歌町193−3

Webサイト
http://esashi-oiwake.com/esashioiwake-kaikan

概要

江差の代表的な民謡「江差追分」と、毎年8月に開催される姥神大神宮渡御祭の山車(ヤマ)に関する展示を行う複合施設です。実際の演奏や練習風景を見学・体験できるコーナーのほか、祭りで使われる豪華絢爛な山車の実物展示など、江差ならではの伝統文化を堪能できます。

おすすめポイント

  • 本格的な江差追分の生演奏
    館内では実際の名人による生の江差追分を聞ける時間帯もあり、迫力ある歌声や楽器の音色に魅了されます。
  • 豪華な山車の展示
    きらびやかな装飾が施された山車が間近で見られ、祭りの臨場感を体感できます。
  • お得な共通入館券
    江差追分会館と江差山車会館は一度チケットを買えば両施設を見学できるので、時間を有効に使うことができます。

姥神大神宮

姥神大神宮

所在地(Google Map)
北海道檜山郡江差町姥神町99−1

Webサイト
http://www.hokkaido-esashi.jp/modules/sightseeing/content0009.html

概要

北海道最古の神社の一つと伝えられる姥神大神宮は、建保4年(1216年)創建とされ、天照皇大御神などを祀る由緒ある神社です。毎年8月9日から11日にかけて行われる渡御祭(お祭り)は、豪華な山車が町を巡行する大変賑やかな行事で、道内外からの観光客を惹きつけます。

おすすめポイント

  • 歴史と伝説に彩られた神社
    ニシン漁の守護神として崇敬されてきた歴史や、老女「折居」が授けた神の力など、興味深い伝承が数多く伝わります。
  • 山車巡行が魅力的な渡御祭
    夏の祭りシーズンには豪華な山車が夜まで練り歩き、地元の方々と観光客が一体となり盛り上がります。
  • 澄んだ空気と神秘的な雰囲気
    境内は厳かな空気に包まれ、穏やかな気持ちで参拝できると評判です。

旧中村家住宅

所在地(Google Map)
北海道檜山郡江差町字中歌町22

Webサイト
http://www.hokkaido-esashi.jp/modules/sightseeing/content0095.html

概要

江戸時代中期に建てられたとされる歴史的建造物で、当時の「北海道南部型町家造り」を色濃く残す貴重な文化財です。商家としての名残を多くとどめ、館内には往時の漁や交易にまつわる資料が展示されており、ニシン漁で栄えた江差の姿を偲ぶことができます。

おすすめポイント

  • 複雑な構造の町家造り
    通りに面する出入口から海側に向かって段差を設けた「ハネダシ」が特徴的で、当時の暮らしを体感できます。
  • 豊富な展示品
    古い文書や地図、漁具などが展示され、鰊御殿と呼ばれた時代の繁栄の面影を感じられます。
  • 散策とセットで楽しめる立地
    町の中心部にあり、周辺のいにしえ街道などと合わせて観光するのにちょうど良い場所です。

土方歳三嘆きの松

土方歳三嘆きの松

所在地(Google Map)
北海道檜山郡江差町中歌町112

概要

新選組副長として幕末を駆け抜けた土方歳三にまつわる名所です。江差沖で座礁・沈没してしまった軍艦「開陽丸」を見て、土方歳三が無念の思いを抱えながら嘆いたと伝えられる場所に立つ松として知られています。現在の松は後に植樹されたものですが、その史実に想いを馳せると、幕末の激動がリアルに感じられます。

おすすめポイント

  • 幕末の悲哀に触れるエピソード
    新政府軍に押されながらも最後まで抗戦を試みた旧幕府軍の苦難を物語る史跡で、歴史好きに人気です。
  • 町並みを一望できる高台
    高台に位置しており、江差の町と海を眺められるロケーションも見どころの一つです。

横山家

所在地(Google Map)
北海道檜山郡江差町姥神町45

概要

横山家は、ニシン漁や迴船問屋などで繁栄した江差を象徴する旧家の一つで、古い調度品や建築などを通して当時の繁栄ぶりをうかがい知ることができます。かつては館内でニシンそばを提供していたこともあり、趣深い屋敷の雰囲気を感じながら江差らしい味覚が楽しめる場として親しまれていました。

おすすめポイント

  • ニシン漁の歴史を肌で感じる空間
    広々とした屋敷内や調度品から、かつてニシン漁で財を成した旧商家の暮らしが想像できます。
  • 歴史散策とセットで
    姥神大神宮やいにしえ街道もほど近く、町歩きの合間に立ち寄りやすい立地です。

おわりに

江差町には、壮大な歴史と豊かな文化が数多く詰まっています。幕末から明治期にかけてのニシン漁や北前船交易の繁栄を感じられる建物や、古くから受け継がれてきた神社・民謡・祭りなど、見どころは尽きません。海沿いの町並みとともに、ゆっくりと散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。訪れるたびに新たな発見がある、魅力あふれる江差町へぜひ足を運んでみてください。