青森県下北半島の東端に位置する東通村は、美しい海岸線や豊かな自然に恵まれ、魅力あふれるスポットが点在しています。今回は、その中でもぜひ訪れたいスポットをご紹介します。
尻屋埼灯台
所在地（Google Map）
青森県下北郡東通村尻屋八峠
概要
尻屋崎の突端に立つ白亜の灯台で、国の重要文化財にも指定されています。二重のレンガ壁による複層構造が特徴的で、「日本の灯台の父」と呼ばれるブラントンの設計によるものです。4月下旬から11月上旬まで一般公開され、寄付金300円（中学生以上）を支払うと灯台の上まで登ることができます。天気が良い日には北海道まで見渡せる絶景が広がり、特に晴れた日の開放感は格別です。
おすすめポイント
- 壮大な景色と歴史を同時に体感
128段の螺旋階段を登ると、太平洋や津軽海峡が一望でき、東通村の自然のスケールを味わえます。灯台の歴史も興味深く、戦時中の逸話に思いを馳せると、より一層感慨深さが増します。 - 寒立馬との出会い
周辺には厳しい冬に耐える「寒立馬」が放牧されることがあり、白亜の灯台と馬が織りなす風景は絵画のような美しさです。運が良いと、間近でその姿を見られることも。
白糠灯台
所在地（Google Map）
青森県下北郡東通村白糠明神ノ上２９− １９
概要
昭和初期に建てられた歴史ある灯台で、太平洋を見渡す高台に位置するため、荒々しい海と広い空を同時に楽しめます。アクセスは少々わかりづらいものの、到着すると雄大な海原が目の前に広がり、その光景に思わず感動を覚えることでしょう。
おすすめポイント
- 太平洋の迫力ある眺望
孤高に立つ灯台と、力強い波が打ち寄せる海岸線のコントラストが美しく、写真映えします。 - 静けさと秘境感
観光地化されていない分、静かな環境の中でゆっくりと海を眺められます。のんびりとした時間を過ごしたい方に最適です。
猿ヶ森砂丘
所在地（Google Map）
青森県下北郡尻労水神林 東通村
Webサイト
http://www.mod.go.jp/
概要
幅約2km、南北約17kmにわたる日本最大級の海岸砂丘で、6000年前の縄文海進期以降に形成されました。その多くが防衛装備庁の試験場として利用されているため立ち入り制限がありますが、北側や南側の一部からは延々と続く砂浜を望むことができます。荒涼とした砂丘の雰囲気と、打ち寄せる波の音が相まって独特の魅力を放つスポットです。
おすすめポイント
- 壮大なスケールの砂浜
場所によっては果てしなく続く砂浜を見渡せ、まるで海外の海岸線の ような開放感が味わえます。 - 自然のままの姿
観光地化されていないため、余計な人工物が少なく、潮騒と自然そのものを楽しめるのが魅力です。
猿ヶ森ヒバ埋没林
所在地（Google Map）
青森県下北郡東通村猿ケ森村中
概要
約800〜1000年前のヒバが砂に埋もれて保存されている貴重な埋没林で、青森県の指定自然環境保全地域にも登録されています。駐車場から整備された遊歩道を進むと、静かな森の中に当時のヒバが立ち枯れた状態で残されており、太古のロマンを感じる不思議な雰囲気が広がります。
おすすめポイント
- タイムスリップ気分を味わう
太古の森がそのまま封じ込められたような光景は、ほかではなかなか見られません。 - 散策を楽しめる森の小道
距離は短めですが、周囲には砂質の土壌が広がり、珍しい植物も生息しています。自然観察にもおすすめです。
東通原子力PRセンター（愛称：トントゥビレッジ）
所在地（Google Map）
青森県下北郡東通村小田野沢見知 川山１−８０９
Webサイト
https://www.tonttu-village.jp/
概要
東通原子力発電所のしくみや、エネルギーに関する情報を学べる施設です。地元では「トントゥビレッジ」という愛称でも親しまれており、館内には子ども向けの遊具や学習コーナーが充実しています。展望スペースからは海や発電所敷地を見渡せることもあり、家族連れに人気です。
おすすめポイント
- 無料で学べるエネルギー学習
ゲーム感覚でエネルギーや原子力発電について学べる展示があり、親子で楽しみながら知識を深められます。 - 子ども向けの遊び場
広々とした遊具スペースがあるため、天候が悪い日でも安心して遊ぶことができます。スタッフの対応も親切で、訪れた人の満足度が高い施設です。
おわりに
東通村は、太平洋と津軽海峡の大自然を体感できる希少なスポットがそろっています。歴史的価値のある灯台や広大な砂丘、太古の森を感じさせる埋没林など、ここでしか味わえない風景に心が洗われることでしょう。ぜひ一度足を運んで、青森県最果ての地ならではの雄大な魅力を満喫してみてください。
