外ヶ浜町は、青森県津軽半島の北東部に位置する美しい自然と深い歴史が魅力の町です。津軽海峡を望む絶景スポットや、古代から続く歴史の足跡など、多彩な観光資源が点在しています。ここでは、外ヶ浜町のおすすめ観光スポットをご紹介します。
龍飛埼灯台
所在地(Google Map)
青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜字
概要
青森県東津軽郡外ヶ浜町の津軽半島最北端に位置する龍飛崎。その岬に建つ龍飛埼灯台は、1932年(昭和7年)7月1日に点灯を開始した歴史ある灯台です。標高の高い岬の上に建っているため、建物自体はコンパクトながら光達距離は約44kmと、厳しい海域を航行する船舶を今も見守り続けています。晴れた日には津軽海峡越しに北海道の陸地を望むこともでき、季節や天候によって表情を変える美しい景観が魅力です。
おすすめポイント
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雄大な景色と爽快な風
天気のよい日には、遠く北海道まで見渡せるほどの絶景が楽しめます。岬に吹く風は爽やかで、まるで「龍が飛ぶ」ように力強く、大自然を感じられるスポットです。 -
気軽な散策コース
灯台へは駐車場から少し坂道を登りますが、比較的短い距離なので足腰に自信があるうちにぜひ訪れてみてください。少し体を動かした先に待つ大パノラマは格別です。 -
歴史と海の安全を支える存在
この海域は潮流が速く、昔は遭難事故が多発していました。龍飛埼灯台は、危険な津軽海峡を照らし続ける重要な役割を担ってきた歴史ある灯台。ここを訪れると、海洋交通の歴史に思いを馳せることができます。
階段国道(上)
所在地(Google Map)
青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜
概要
日本で唯一“車が通れない国道”として有名な「階段国道」は、国道339号の一部です。龍飛埼灯台付近から竜飛漁港へと続く362段の階段が国道に指定されており、その珍しさから多くの観光客が訪れます。
おすすめポイント
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日本唯一の階段国道
独特の観光名所としてメディアでも取り上げられ、話のタネにもぴったり。階段には途中、スタンプ台が設置されていて、記念のスタンプを押すことができます。 -
充実した整備
上側には広い駐車場とトイレがあり、休憩しながら散策が可能。短い時間で往復する人もいれば、下の漁港まで降りて海岸線を楽しむ人もおり、自分のペースで楽しめる点が魅力です。 -
海を一望する絶景
階段を一気に下りきると、眼下に広がる海と竜飛漁港の風景が待っています。階段ならではの達成感とともに、津軽海峡の美しさを満喫できます。
財団法人青函トンネル記念館
所在地(Google Map)
青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜字三厩龍浜99
Webサイト
http://seikan-tunnel-museum.jp/index.html
概要
青函トンネルは全長53.85kmを誇る世界最長の海底トンネルで、本州と北海道を結ぶ大動脈のひとつです。その建設には多くの困難と労力がかかりました。青函トンネル記念館では、その歴史や技術、当時の人々の情熱をわかりやすく紹介しています。
おすすめポイント
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体験坑道ツアー
ケーブルカー「もぐら号」に乗って、海面下約140mの体験坑道へ行くことが可能です。斜坑を下りる貴重な体験を通じて、過酷な建設現場をより身近に感じられます。 -
わかりやすい展示
映像や写真、模型などを使った展示が充実。工事の工程を知ることで、日本の土木技術の高さを改めて実感できるでしょう。 -
天候に左右されにくい
ほぼ屋内施設のため、天気が優れない日でも見学や体験を楽しめるのが嬉しいポイント。ドライブがてら龍飛埼灯台などと合わせて回るコースもおすすめです。
竜飛崎展望台
所在地(Google Map)
青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜
概要
竜飛崎は津軽半島の最北端に突き出た岬で、津軽国定公園の一部に指定されています。アイヌ語由来の地名説や「龍が飛ぶほど強い風が吹く」という由来など、古くからさまざまな伝承が残る場所です。展望台からは雄大な海や北海道の松前半島を望むことができ、多くの旅行者が訪れています。
おすすめポイント
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360度の大パノラマ
遊歩道が整備され、海峡を行き交う船や晴天時には北海道をも眺められる絶景スポットです。岬特有の清々しい風を感じながらの散策が楽しめます。 -
文学と芸術の足跡
太宰治や棟方志功など多くの文化人が訪れ、創作のインスピレーションを得たとも言われています。周辺には昔の旅館跡を活用した観光案内所や記念館も整備されています。
津軽海峡冬景色歌謡碑
所在地(Google Map)
青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜
Webサイト
http://www.aptinet.jp/Detail_display_00003481.html
概要
石川さゆりさんの代表曲「津軽海峡・冬景色」(1977年)の大ヒットを記念し、龍飛崎に建立された歌謡碑です。赤いボタンを押すと曲が流れる仕組みがあり、冬の荒々しい海をイメージさせる演歌の世界を、壮大な津軽海峡の風景とともに味わうことができます。
おすすめポイント
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歌詞の情景を体感できるロケーション
冬場は特に、歌のイメージそのままの厳しい海や冷たい風を感じられ、「津軽海峡・冬景色」の世界観にひたれます。 -
フォトスポットとしても人気
歌碑と海、そして灯台や階段国道と合わせて写真に収めることで、思い出に残る一枚が撮れます。観光客にも人気の撮影スポットです。
大平山元I遺跡
所在地(Google Map)
字, 蟹田大平山元 外ヶ浜町 東津軽郡 青森県 030-1307 日本
Webサイト
http://jomon-japan.jp/jomon-sites/odai-yamamoto/
概要
大平山元I遺跡は、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する重要な遺跡のひとつです。放射性炭素年代測定によって、旧石器時代から縄文時代草創期にかけての土器が見つかり、日本最古級の土器として注目を集めました。
おすすめポイント
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世界遺産の一端を肌で感じる
約15,000年以上前の人々の暮らしがうかがえる発掘調査が行われ、初期の土器や石器が出土。縄文文化の始まりを学ぶ絶好の機会です。 -
遺物の展示スペース
近隣の大山ふるさと資料館(通称「む~もん館」)では、出土品やパネル展示があり、当時の生活や歴史をわかりやすく知ることがで きます。
丸屋形岳
所在地(Google Map)
青森県東津軽郡外ヶ浜町平舘根岸山居 丸屋形岳
概要
津軽半島を南北に貫く津軽山地の一部に含まれる丸屋形岳は、標高200〜700メートルほどの山々が連なる自然豊かなエリアです。四季の移ろいを存分に感じられるこの山域は、初心者から経験者まで楽しめるトレッキングコースも魅力となっています。
おすすめポイント
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四季折々の景観
春の新緑、夏の涼やかな森林浴、秋の紅葉、冬の雪景色と、一年を通して多彩な風景を楽しめます。 -
トレッキングや自然観察
コースによっては気軽なハイキングから本格的な山歩きまで対応可能。野鳥や小動物などと出会えるチャンスもあります。
おわりに
外ヶ浜町には、海峡の大パノラマと厳しい自然が織りなすダイナミックな観光地から、歴史と文化が深く刻まれた世界遺産の遺跡まで、多様な魅力が息づいています。津軽海峡を見渡す絶景や、日本の歴史を感じる貴重なスポットを巡りながら、ぜひ豊かな旅のひとときをお過ごしください。