美濃市は、美濃和紙や江戸時代からの町並みなど、豊かな歴史や文化を今に伝える魅力あふれる街です。重要伝統的建造物群保存地区に選定された「うだつの上がる町並み」をはじめ、和紙に関する施設や美しい長良川の景観など、見どころがたくさん。ここでは、そんな美濃市のおすすめ観光スポットをご紹介します。
うだつの上がる町並み
所在地(Google Map)
岐阜県美濃市本住町
Webサイト
https://www.minokanko.com/
概要
江戸時代から続く美濃市美濃町伝統的建造物群保存地区は、「うだつの上がる町並み」として知られています。かつては美濃和紙の生産で栄えた商家町で、重厚な建物の屋根には「うだつ」が設けられ、当時の繁栄ぶりを今に伝えています。電線類が地中化されたことで空が開け、昔の風情をより深く味わえるのも特徴です。
おすすめポイント
- ノスタルジックな街並みとやさしい光の競演
夕方以降、和紙を使った作品のライトアップや町並み全体の落ち着いた灯りがノスタルジックな雰囲気を盛り上げます。写真映えもしやすく、ゆったりと歴史に浸りながら散策するのがおすすめです。 - 人との触れ合いが温かい
通り沿いのお店では、店員さんが地域の文化や和紙にまつわる話をしてくれることも。気さくに声をかけてくれる温かさが街の魅力を倍増させています。 - 歴史探訪と街歩きを同時に楽しめる
電柱がない景観と昔ながらの町割りが、まるで時代劇セットのような世界を生み出しています。町の中心部からのアクセスも良く、ふらりと散策するのにぴったりなスポ ットです。
美濃和紙の里会館
所在地(Google Map)
岐阜県美濃市蕨生1851−3
概要
伝統ある「美濃和紙」の魅力を存分に学べる博物館。製造工程や歴史、作家さんの作品などが展示されており、実際に紙すき体験ができるのも人気の理由です。2017年の新装開館によって、より見応えのある展示や体験プログラムが充実しました。
おすすめポイント
- 紙すき体験ができる
15分ほどで気軽にオリジナルの和紙づくりを体験できます。スタッフが優しく教えてくれるので初めてでも安心。乾燥後は作った作品を持ち帰られるのも嬉しいところです。 - 多彩な展示で和紙の奥深さを実感
美濃和紙の伝統技術だけでなく、現代的な和紙作品も充実。和紙ならではの繊細な質感や美しさを直に見ることができます。 - お土産コーナーが充実
手漉き和紙や和紙を使った雑貨など、ほかでは手に入りにくいアイテムが揃っています。旅の思い出にぴったりです。
美濃和紙あかりアート館
所在地(Google Map)
岐阜県美濃市本住町1901−3
概要
「美濃和紙」と「あかり」の融合が楽しめる美術館。毎年10月に「美濃和紙あかりアート展」が開催されることで知られ、館内でも様々なあかり作品を通年展示しています。歴史ある建物を利用しているため、独特の雰囲気も味わえます。
おすすめポイント
- 幻想的なあかりアート作品を堪能
全国公募の入賞作品など、和紙を使った照明が一堂に会する展示は見応えたっぷり。柔らかな光がつくるアートの世界に惹き込まれます。 - 建物自体が文化財
昭和16年頃に建てられた産業会館をリノベーションして利用。国の登録有形文化財であり、レトロ感のある空間が作品をいっそう引き立てます。 - 購入も可能なあかりアイテム
1階のショップコーナーでは、和紙を使ったランプシェードや小物が購入できます。自宅用はもちろん、贈り物にもおすすめです。
美濃橋
所在地(Google Map)
岐阜県美濃市港町前野
Webサイト
http://www.city.mino.gifu.jp/pages/2162
概要
1916年(大正5年)に完成した、長良川に架かる日本最古級の近代吊橋。2003年に重要文化財に指定され、歴史的にも貴重な土木遺産となっています。歩行者・自転車専用なので、長良川の清流をゆったりと眺めながら散策できます。
おすすめポイント
- レトロな吊橋を体感
主塔は鉄筋コンクリート製、床板は木製という独特の構造。歴史を感じながら橋を渡ることができ、川岸から眺める景観も見事です。 - 四季折々の川と山の風景
長良川の流れや周囲の山々が季節によって変化し、橋とのコントラストが美しい写真を撮ることができます。
旧今井家住宅・美濃史料館
所在地(Google Map)
岐阜県美濃市泉町1883
概要
かつて庄屋や和紙問屋を営んでいた旧今井家の住宅を利用した史料館。江戸時代中期に建てられ、市内最大規模の町家建築として知られています。主屋には「うだつ」があり、中庭には日本の音風景100選にも選ばれた水琴窟が配された和の空間が広がります。
おすすめポイント
- 歴史ある商家建築を間近で見る
帳場や奥座敷など当時のままに残る空間は見応え十分。和紙問屋らしく、細部までこだわった意匠が目を引きます。 - 水琴窟の清らかな音色
中庭に設けられた水琴窟は、澄んだ音が響くと好評で、多くの来訪者が癒やされると評判です。 - 郷土資料の展示が充実
蔵を活用した展示コーナーでは、美濃市の歴史や文化にまつわる資料や写真をじっくりと学ぶことができます。ガイドの説明を聞 くと、さらに理解が深まります。
旧名鉄美濃駅舎
所在地(Google Map)
岐阜県美濃市広岡町2926−4
概要
1911年(明治44年)に開業した美濃電気軌道の終着駅をルーツとする歴史ある駅舎。名鉄美濃町線の廃止に伴い役目を終えましたが、現在は複数の電車が静態保存され、鉄道遺産として親しまれています。歌手・野口五郎さんが歌った「私鉄沿線」の歌碑も設置されており、鉄道ファンはもちろん一般の観光客も気軽に立ち寄れるスポットです。
おすすめポイント
- 貴重な車両を間近で見学
モ510形やモ600形など、かつて活躍した車両の内装も見られます。往時の雰囲気そのままに残されているので、タイムスリップ感を楽しめます。 - 無料で気軽に立ち寄れる
駅舎内は基本的に公開されており、鉄道関連グッズが手に入ることも。撮影スポットとしても人気です。 - 「私鉄沿線」の歌碑
野口五郎さんゆかりの地としてファンにも注目される場所。歌碑と一緒に写真を撮る人も少なくありません。
おわりに
歴史情緒あふれる町並みや、美濃和紙にまつわる伝統とアート、そして長良川の自然が一体となった美濃市は、ゆったりとした時間の流れを満喫できる魅力的なエリアです。古き良き時代の名残を感じながら、最新の体験型観光も楽しめるのがポイント。ぜひ一度、美濃市の街歩きに足を運んでみてください。